皆さん、こんにちは!探偵の健太です。「Windows 11のアップデートでSSDが破壊される」という衝撃的なニュース、あなたはどう見ましたか?💡
多くの報道が錯綜し、大手メーカーさえも原因を特定できずにいたこの問題。この記事では、公開された証拠を基に情報の時系列を正確に整理し、なぜ問題がここまで長期化したのか、そして台湾の有志チーム「PCDIY!」が突き止めた根本原因までを徹底的に深掘りしていきます。🔍
それでは早速、調査ファイルを開いていきましょう。🤔
Windows 11 SSD破壊騒動とは?多くの人が見落とした「本当の始まり」
今回の騒動、多くのメディアは2025年8月12日にリリースされたWindows 11のセキュリティ更新プログラム「KB5063878」が引き金だと報じました。しかし、物事の始まりを正確に捉えることが、真相解明の第一歩です。📰
実は、この事件の最初の狼煙は、日本のとあるXユーザー「ねこるすきー(@Necoru_cat)」氏の投稿でした。彼は人気ゲーム「Cyberpunk 2077」のアップデート中に、PCがSSDを認識しなくなる、いわゆる「SSD消失」現象に遭遇したのです。これが世界が注目する大騒動の始まりでした。📈
24H2 KB5063878は導入後、直ちに再起動したほうがいいぽ
— ねこるすきー (@Necoru_cat) August 13, 2025
ストレージの書き込みでエラー発生させて、最悪ファイル破損させる恐れあり_(:3 」∠)_
なんでKB5063878の不具合に気づいたかって?
— ねこるすきー (@Necoru_cat) August 14, 2025
Cyberpunk2077のアップデート中に、突然ゲーム入れてるドライブが行方不明になったからですよ_(:3」∠)_
その後は検証祭りですがw
さらに調査を進めると、問題の根はさらに深く、8月の更新プログラムより前の7月22日にリリースされたプレビュー更新「KB5062660」でも同様の事象が起こり得ることが後に判明しています。つまり、問題の火種は私たちが気づくよりずっと前から燻っていたということになります。🤔
報告された現象には、「SSDの容量を60%以上使用した状態で、50GB以上の大容量データを書き込む」という特定の条件がありました。そして、報告の多くが「Phison(ファイソン)」というメーカーのコントローラー(SSDの頭脳にあたる部品)を搭載した製品に集中していたことも、後の調査で重要な鍵となります。💡
8月12日から9月まで「なぜ1ヶ月以上も真相が分からなかった」のか?
問題の報告から1ヶ月以上、なぜこれほどまでに真相の解明は遅れたのでしょうか。そこには、巨大企業さえも手こずらせた、不可解な状況がありました。この「空白の1ヶ月」こそが、多くのユーザーを不安に陥れ、なぜ長期化したのかを解き明かす上で最も重要な期間です。🔍
Microsoft・Phisonが再現できなかった理由
まず不可解だったのは、ソフトウェア開発元であるMicrosoftと、SSDコントローラーの開発元であるPhison、当事者であるはずの両社が揃って「問題を再現できない」と発表したことです。📰
Microsoftは9月3日、「調査の結果、アップデートと障害に関連性はない」と公式に発表。一方のPhisonも、累計4,500時間以上、2,200回を超える膨大なテストを実施したにも関わらず、問題を再現できなかったと報告しました。世界のトップ企業が「再現できない」と匙を投げる状況は、ユーザーの混乱と憶測をさらに加速させる結果となりました。📉
日本発の問題報告が世界に拡散した背景
日本の一人のユーザーから始まった報告は、SNSや海外の有名フォーラム「Reddit」などを通じて瞬く間に世界中へと拡散していきました。この過程で、Corsair、WD、SanDisk、KIOXIAなど、様々な有名ブランドのSSDで同様の報告が上がり、問題は特定の製品に留まらない、より根深いものだという認識が広がっていきます。📊
コントローラーの種類も、当初疑われていたPhison製だけでなく、InnoGritやMaxioといった他社製でも報告が上がったため、原因の特定はさらに困難を極めました。この情報の錯綜こそが、問題の長期化を招いた大きな要因の一つと言えるでしょう。🤔
台湾PCDIY!が解き明かした「衝撃の真実」とは?
MicrosoftもPhisonもお手上げ状態となり、迷宮入りかと思われたこの事件。しかし、2025年9月5日、事態は急展開を迎えます。膠着状態を打ち破ったのは、なんと台湾のPC自作コミュニティ「PCDIY!」でした。彼らの執念の台湾PCDIYの調査が、ついに真相の扉をこじ開けたのです。💡
Rose Lee氏率いるPCDIY!チームの独自調査
PCDIY!の管理者であるRose Lee氏は、ただネット上の情報を待つのではなく、自ら行動を起こしました。なんと、Phisonのエンジニア4名を呼び、合同で現地検証を実施するという、異例の調査に乗り出したのです。この行動力には、ただただ脱帽するしかありません。🔍
Phisonエンジニアとの合同検証で判明した事実
検証チームは、問題が報告されていたCorsair Force MP600 2TBなどのSSDを使い、100GBから1TBという、家庭用PCでは考えられないほどの超大容量ファイルの書き込みテストを敢行しました。すると、問題のSSDでは見事に障害が再現されたのです。📈
しかし、ここで驚くべき事実が判明します。Phisonのエンジニアが持参した、全く同じ型番の市販品SSDでは、何度テストしても全く問題が発生しなかったのです。同じ製品のはずなのに、なぜ結果が違うのか?この矛盾こそが、事件の核心に繋がる決定的な「証拠」となりました。🤔
「エンジニアリング版ファームウェア」問題の全貌
ここからが、今回のwindows11 ssd破壊騒動の核心です。なぜ同じ製品で異なる結果が出たのか。その答えは、SSDに書き込まれた「ファームウェア」という、人間で言えばOSのような基本ソフトウェアに隠されていました。📰
市販品ではなく試作品が原因だった驚愕の事実
検証チームが障害を再現したSSDを詳細に解析した結果、搭載されていたのは市販品向けの正式なファームウェアではなく、「エンジニアリングプレビューファームウェア」と呼ばれる、いわば開発者向けの「試作品」であることが判明したのです。これは、まだ完成していない制御アルゴリズムを含み、十分な検証も行われていない、極めて不安定なバージョンでした。📊
つまり、Windows Updateが引き金になったのではなく、そもそも「未完成なファームウェアを搭載した特殊なSSD」と「大容量のデータ書き込み」という条件が重なった時にのみ発生する、限定的な問題だったのです。これが、MicrosoftやPhisonが市販品でテストしても問題を再現できなかった理由でした。💡
なぜレビュー用サンプルが市場に流れたのか?
では、なぜそんな試作品が出回ってしまったのでしょうか。Phisonの公式見解によると、これらのSSDは製品発売前に、メディア関係者などに性能評価をしてもらうために配布された「レビュー用サンプル」である可能性が高いとのことです。特に、AMD X570チップセットが鳴り物入りで登場した時期の、Corsair MP600の初期レビュー品などがこれに該当すると見られています。🔍
重要なのは、Phisonが「一般の消費者が購入する市販品は、徹底的にテスト・検証された正式なファームウェアを使用しており、影響は受けない」と断言している点です。これで、多くの一般ユーザーは一安心できるのではないでしょうか。😌
長期化の背景にあった「3つの誤解」
今回の調査報告の最後に、この時系列まとめを通じて、なぜ問題がこれほどまでに長期化し、私たちを混乱させたのか、その背景にある「3つの誤解」を整理しておきましょう。🤔
第一の誤解は、「Windows Update単体が原因だ」という思い込みです。実際には、特殊なファームウェアとの組み合わせが引き起こした問題でした。第二の誤解は、「Phison製コントローラー全般が危険だ」という認識。これも、実際にはごく一部の未完成ファームウェアだけの問題でした。そして第三の誤解が、「一般ユーザーに広範囲な影響がある」という過大評価です。蓋を開けてみれば、レビュー用サンプルという極めて限定的な範囲の問題だったのです。📊
これらの誤解がSNSを通じて瞬時に拡散し、憶測が憶測を呼んだこと。そして、技術的な詳細が複雑で、多くの人にとって理解が困難だったこと。これら全てが絡み合い、大手メーカーでさえも翻弄される、前代未聞の騒動へと発展したのです。💡
まとめ:騒動から学ぶべき教訓と今後の対策
今回の調査で明らかになったポイントを、以下にまとめます。🔍
- ポイント1:騒動の根本原因はWindows Updateではなく、一部のレビュー用サンプルに搭載された「エンジニアリング版ファームウェア」だった。
- ポイント2:MicrosoftやPhisonが問題を再現できなかったのは、市販の完成品でテストを行っていたため。
- ポイント3:台湾のPCコミュニティ「PCDIY!」の現場検証という地道な調査が、真相解明の決定打となった。
- ポイント4:一般のユーザーが使用している市販のSSDへの影響は無いことが確認された。
この一件は、私たちにSNS時代の情報の取り扱い方や、初期情報に惑わされず多角的に物事を見ることの重要性を改めて教えてくれました。今後の動向にも、引き続き注目していきましょう。📰
参考文献
- ITPro:A Windows 11 update bug is breaking SSDs (出典)
- Windows Latest:Microsoft is investigating Windows 11 KB5063878 SSD data corruption failure issue (出典)
- Tom’s Hardware:New report blames Phison’s pre-release firmware for SSD failures, not Microsoft’s August patch for Windows (出典)
- Windows Latest:Microsoft issues a fresh statement on Windows 11 update SSD corruption reports, denying that a recent update is at fault (出典)
- PC Magazine:PC Building Group Figures Out Why Windows 11 Update Is Bricking SSDs (出典)
- マイナビニュース:Windows 11のSSD破損、プレビュー版ファームウェアが原因の可能性 (出典)
- PC Watch:Windows 11最新パッチ、大容量データコピーでSSDアクセス不能になるバグ (出典)
- BleepingComputer:Microsoft says recent Windows update didn’t kill your SSD (出典)